空き家にスズメバチの巣!これって大丈夫?

こんにちは~!空き家レスキューです!

 

人が住まなくなった空き家は掃除・点検といった人の手による管理がされなくなると害虫・害獣の住処となります。

その中でも今回は、スズメバチについて生態や危険性・対処方法等をご説明いたします。

 

スズメバチとは

スズメバチとは、スズメバチ亜科に属するハチの総称です。(スズメバチという名前のハチは存在しません。)

日本に生息するスズメバチは17種(内、一匹が外来種)います。その中で、被害の多いスズメバチは「キイロスズメバチ」「コガタスズメバチ」「オオスズメバチ」などが挙げられます。

スズメバチは群れで生活し、女王蜂と呼ばれる一匹のメス蜂と、働き蜂と呼ばれる大多数のメス蜂、そして比較的少数のオス蜂が一つのコロニーを形成して生活しています。

群れは基本的に一年しか持たず、春に女王蜂が発生し、冬が近づくと新女王蜂以外は全滅。新女王蜂だけは冬眠してまた春に発生・・・というサイクルです。

つまり、スズメバチは冬になると必ずいなくなり、同じ巣で再び営巣することもありません。

 

スズメバチと言えば、一般的には働き蜂を指します。そしてこの働き蜂が毒針で人を刺します。

働き蜂がなぜ人を刺すのかは後述しますが、基本的には巣を守るためです。

女王蜂にも毒針はありますが、女王蜂が外で活動するのは春だけな上に巣作り子育てと女王蜂にとって大変忙しい時期なので、執拗にちょっかいを出さない限り刺されるケースはほとんどありません。

ちなみに、オス蜂は毒針を持っていないため刺すことはありません。(これはハチの毒針が産卵官に由来するもののため。)

 

人にとって脅威であるスズメバチですが、その一方で自然界では重要な存在(益虫)でもあります。

農業害虫をエサとするので、農業にとっては農薬を使わずに害虫駆除をしてくれるありがたい存在です。

また、成虫は花の蜜を吸うので花の受粉を助けるといった自然維持の役割を担っています。

 

 

 

スズメバチの発生

スズメバチの女王蜂は、冬眠から目覚めて春に巣を作り始めます。

営巣場所は種類によって異なりますが、中でも人が出入りせず、雨除けになる空き家の軒下・床下・室内は営巣場所に適しています。

女王蜂は、巣がある程度できると幼虫を育てるために卵を産み、働き蜂を増やしていきます。

上述の通り、この時期の女王蜂は働き蜂の数が増えるまで一匹で巣作りと子育てを行わなくてはいけないのでとても忙しく、人と関わっている暇がないため刺すのは極めて稀です。

つまり、春に見かけるスズメバチは多忙な女王蜂で、人から危害を加えなければ刺すことはありません。

 

スズメバチに襲われやすくなる秋

スズメバチの巣は、秋になると活動が盛んになり、働き蜂の数がピークを迎えます。

この時期に人が巣に気づかず近づいてしまい、働き蜂に刺されてしまうことも少なくありません。

実際、毎年秋に野山で人がスズメバチに襲われるという被害が発生しています。

そしてそのスズメバチの毒性は非常に強く、色んな毒が混じっています。別名「毒のカクテル」。

刺されると激痛と共に腫れやかゆみ・炎症などの症状が出るだけでなく、命に関わる「アナフィラキシーショック」を発症する恐れもあります。

 

もしも空き家に巣があったら?スズメバチに刺されないためには

スズメバチは理由なく人を襲うことはしません。

スズメバチが人を襲うのは「巣を守るため・身を守るため」と言われており、なるべくなら戦闘は避ける傾向があります。

実際、エサを求めて遠出している単独の働き蜂は手出ししなければ去って行くのがほとんど。

一方、巣に近づくと働き蜂は「カチカチ」と音を鳴らしたり、人の周囲を飛び回ったりして警戒態勢に入るので刺されない為にも巣に近づかない・刺激しないことが大切です。

万が一巣に近づいてしまった場合はその場を立ち去りましょう。

 

もしもスズメバチの巣が空き家に作られた場合、よほど近隣住民と密接した所でなければ刺される可能性は低いです。

というのもスズメバチは基本、巣から3m以上離れている人を認識できません。なので過剰に近づかない限りは刺されません。

ですが、実質無害の場合でも「刺されるかもしれない」という恐怖は近隣の心理的ストレスへと繋がります。(上の通り刺される可能性は低いです)

また、空き家に作られた巣の働き蜂が近隣の洗濯物に紛れ込む等して不意に働き蜂と触れてしまい、反射的に刺される恐れもあります。

 

以上の理由で空き家に作られたスズメバチの巣を近隣の方々が過剰に恐れる心配はありませんが、働き蜂による不慮の事故もないとは言い切れません。

なお、以下の場合は駆除の必要があります。

・人が住んでいる家の玄関・軒下や、老若男女が利用する公園・道路など、多くの人が巣の近くを通る(巣から3m以内の場所)場合

・ハチが何度も家の中に侵入してくる場合

 

ヒトの空き家に残されたハチの空き家

冬が近づくと、新女王蜂は来年の春に営巣するため旅立ち、交尾の後、冬眠します。

新女王蜂が巣立ちし冬を迎えると、新女王蜂の母親である旧女王蜂・兄姉である働き蜂とオス蜂は全滅し、スズメバチの巣は文字通り空き巣(空き家)となります。

スズメバチがいなくなった巣を新女王蜂が再利用することはありません。

では一度巣が作られたから、その場所には二度と営巣しないと言うとそうでもなく、次世代の女王蜂が古巣の隣で巣作りを始めたり、別のスズメバチが巣の材料として利用されることがあります。

 

スズメバチの対策・駆除

スズメバチに巣を作らせないためには、営巣の元になる女王蜂を春の活動初期に対策することが望ましいです。

この頃に対策を行えば、巣作りを予防することができるので、蜂用トラップや殺虫剤等で対策しましょう。

 

「巣を作られるのはいやだけど、女王蜂を退治してしまうのは忍びない・・・」という方は女王蜂が留守にしている間に巣を撤去してしまいましょう。

また同じ場所に巣を作ってしまっても、撤去を繰り返せば自ずと去って行きます。

しかし、働き蜂が生まれると駆除は難しくなり危険です。

既に大量の働き蜂が生まれてしまい、人が刺される危険性(人が巣の3m以内まで近づく可能性)がある場合は駆除を検討しましょう。

働き蜂がいる巣を個人で駆除するのは非常に危険です。必ず専門業者に依頼してください!

 

空き家の所有者の方は、家の定期的な管理をすることで早期の発見に繋がります。

都合により空き家の管理が難しい場合には管理代行サービスを利用するのも良いでしょう。

なお、管理代行サービスは当社でも承っております。

ハチの巣の危険性は上述の通りですが、近隣住民の方が必ずしもスズメバチへ理解を示してくださるとは限りません。

ハチの巣を巡ってトラブルになる恐れもあるので、近隣から声かけがあれば駆除も検討しましょう。

 

おわりに

巣に近づいたり、刺激しなければ襲っては来ないスズメバチですが、毒は強力で最悪の場合命に関わります。

農業害虫を食べてくれたり、花の受粉をする益虫でもあるので共存関係を保つことが理想ですが、我々人間に被害が及んでしまった場合は駆除せざるを得ません。

もしもスズメバチの巣を見かけた時は、危険か、そうでないかを見極め、適切な行動を行いましょう。

 

空き家レスキューでは無料でご相談を受け付けております。

もしも「空き家にあるスズメバチの巣、大丈夫かな?」とお困りの場合は是非、空き家レスキューへご相談ください。

 

 

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